(特)松阪子どもNPOセンターは「子どもが主体である」ととらえ、子ども・子育て支援をしています。
社会は核家族化、少子化が進み、赤ちゃんに触れることがないままに出産する人が多くなってきました。
また地域社会における人間関係が希薄になり、「助けて」が言いにくい姿がみられます。
今回、松阪市中心商店街活性化促進協議会のご協力を得て、初めての妊娠出産をされる方とパートナーを対象にハローベビープログラムを開催します。
出産までの過程は人それぞれですが、今まで自分中心で過ごしていた生活が、お腹の中の赤ちゃんを意識しながらの生活に変わります。
新しい命にわくわくと期待が膨らむ半面、大丈夫かなと不安も抱きます。出産後も同じで喜びと共に日々の子どもの世話に疲れたり、疑問や不安も出てきたりします。
そのような中、子育ての情報は膨大で、何が正しいのかを探してしまいがちです。情報が自分の子どもと合わない時、自分の子育てが間違っているのかと思い、不安な気持ちになります。
そのような妊娠・出産・子育ての過程で不安な気持ちや嬉しい気持ちを仲間と共有し、子育てをひとりでしているのではないと実感した時、気持ちに余裕が生まれ、お母さんやパートナーの安心と自信につながります。
お母さんの孤立を防ぎ、赤ちゃんとお母さんの顔に笑顔がこぼれるプログラムを提供していきたいと思います。
カナダで生まれた子育て中の親支援プログラム「ノーバディズ・パーフェクト」をもとにつくられました。
子育て中の親子が孤立せず、支え合える子育てを実現していきたい。
「誰も完璧ではない」からこそ、学び合い、支え合って親になります。赤ちゃんとのコミュニケーション力や親として、自分自身と子どもに対し「これでいいんだ」と思えるよう自己肯定感を高めることが子育てに必要なのです。
「人は親として生まれてくるわけではありません。私たちは皆、周りの人に助けてもらいながら、親になっていくのです。
完璧な人はいません。完璧な親もいなければ、完璧な子どももいないのです。私たちにできるのは、最善をつくすことだけであり、時には助けてもらうことも必要なのです。」
(カナダ政府・子ども家庭リソースセンター編『Nobody’s Perfect』ドメス出版より)
1.出産、育児に関する不安や悩み、喜びなど気持ちを話し合える関係をつくること。
2.関係ができることにより、母親の孤立を防ぎ、子育ての仲間づくりをすること。
3.母親が自己肯定感を育むことでお腹の中にいる時から、子どもの主体を意識し、子どもの権利を守って子育てしていけること。
4.お腹の赤ちゃん自身、生まれ出る力と意志を持っている。そこで母親や家族が妊娠期をどのように送ればいいのか考える機会にすること。更には、お腹の中の赤ちゃんと一緒に出産に臨むことで幸せな出産をすること。